聖フランシスコについて

アッシジの丘

 聖フランシスコ(1181~1226)はイタリアのアッシジで生まれ、清貧と奉仕の生活を実践し、愛と瞑想の神秘家としても知られ、キリスト教を越えて広い共鳴者をもつ聖人で、小鳥に説教した逸話は有名です。
 聖フランシスコはキリストのように生涯を生き、神と共に生き、人を愛し、自然をこよなく愛しました。その生活の中には、宇宙のすべて、地球の大地、山海雨風に至るまでを受け入れ、友として、また祈りと賛美の対象にした人でした。私たちの施設はその様な偉大な聖人の名前をいただきました。
 私たちは、その名前に恥じないよう少しでもフランシスコの生き方を模倣したエコな生活を取り入れて生活したいものと常日頃考えています。そのひとつの生き方が、地域の環境にありました。使っていない農地を借りて、大地を耕す、野菜を作る、そして食べる、フランシスコが大地の恵みに感謝しながら生涯を送った訳ですから、これぞ自然の営みです。フランシスコの町では農園で子どもたちが自然と触れ合う体験の中で癒され、食の大切さを学びます。
 フランシスコは自然保護(エコロジカル)の聖人であるとローマ法王ヨハネパウロⅡ世が生前、世界に発信しました。ヨハネ・パウロⅡ世は、1980年、フランシスコを「自然環境保護(エコロジー)の聖人」に指定しました。

〔平和の祈り〕

神よ、わたしを平和のために働く者としてください

憎しみのあるところに愛を

争いのあるところにゆるしを

分裂のあるところに一致を

疑いのあるところに信仰を

誤っているところに真理を

絶望のあるところに希望を

闇に光を  悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください

慰められるよりは慰めることを

理解されるよりは理解することを

愛されるよりは愛することを求めますように

わたしたちは 与えるから受け  ゆるすからゆるされ

すべてをささげて永遠のいのちをいただくのです